フィンランドは読書が盛んな国として知られている。商業出版が爆発的な増加を見せたのは19世紀のことだ。まず国民教育の現場で教科書が必要とされたことが出版業の屋台骨となった。次に、1830年代に出版されたフィンランド民族叙事詩『カレワラ』によってフィンランド語が奨励され、教育現場と報道機関でもフィンランド語の使用が推進された