スペイン

Madrid library in the building of the Queen Sofia National Museum Arts Centre, Madrid, Spain, exterior

記事

スペイン文学は今、国際舞台で注目を浴びるにふさわしい卓越した作家を多く抱えるという特別な時代を迎えている。この状況は、3世代にわたる作家が共存するという点で健全なものだ。私はここで存命中の作家に限定して紹介していきたいが、近年亡くなった3人の作家、ラファエル・チルベス、ハビエル・マリアス、アルムデナ・グランデスがスペインの文芸シーンにおいて占めている存在感の大きさには言及せずにはいられない。

インタビュー

ブックフェア/文芸
フェスティバル

「Madrid Book Fair(マドリード・ブックフェア)」は、マドリード市のレティーロ公園で毎年開催される人気の文化イベントで、その目的は書籍や読書、そして一般向け書籍の出版・流通・販売を専門とする企業・団体・機関の活動を振興することです。毎年5月にフェアがスタートする際には、王室のメンバーが開会を宣言して午前中にブースを巡ります。

「Kosmopolis」は、Centre de Cultura Contemporània de Barcelona(バルセロナ現代文化センター)で2002年から隔年で秋に開催されている文学イベントです。「Kosmopolis」には、作家、詩人、科学者、音楽家、映画製作者、劇作家、語り手、ジャーナリスト、俳優、漫画家が集い、現状の重要な問題について議論したり、多彩なジャンルを称賛したりします。このフェスティバルの目的は、多様なジャンルをひとつにまとめ、科学と交流し、神話、伝統、固有性に改革をもたらすことです。

「Liber」は、伝統的にバルセロナとマドリードで交互に開催される国際ブックフェアです。スペイン語の出版に特化したイベントとして、すべての書籍部門を対象に、デジタルコンテンツ、新しい出版社、自費出版、知的財産に特に焦点を当てています。10月に開催され、専門的・文化的アクティビティの幅広いプログラムを提供します。

「Seville Book Fair(セビリア・ブックフェア)」は、アンダルシア州におけるこの部門の一大イベントとして、さらには国の年間最重要イベントの1つとして、確固たる地位を築いています。セビリア市議会の基本的な支援を受け、Seville Book Fair Association(セビリア・ブックフェア協会)が主催しています。秋にヌエバ広場で開催されるフェアでは、さまざまな集会、有益なアクティビティ、文学散歩などが行われます。

図書、読書、書店の活動を振興するために、毎年春にバレンシア市で「Fira del Llibre de València」が開催されます。商業的規模でも、本や読書をテーマに行われる文化的アクティビティの数でも、スペインで2番目に大きなフェアです。バレンシアのブックフェアは1965年に創設され、現在はJardines de Viveros de Valencia(バレンシアViveros庭園)で開催されています。

文学賞

「Prudenci Bertrana Prize」は、カタルーニャ州で最も重要な小説賞の1つです。1968年に創設され、ジローナ市が主催しています。作家のPrudenci Bertranaに捧げられた賞であり、ジローナの文化的シンボルです。カタルーニャ語で書かれた小説を表彰し、賞金は4万2,000ユーロです。

「Miguel de Cervantes Prize(ミゲル・デ・セルバンテス賞)」は、スペイン語の文学遺産を大いに豊かにすることに貢献したスペインとラテンアメリカの作家の創造的作品に贈られる、最高の評価です。賞金は12万5,000ユーロで、「ドン・キホーテ」の著者であるスペインの作家に因んで名付けられました。

「Planeta Prize(プラネータ賞)」は、出版社のプラネータ社が1952年から授与している商業文学賞です。スペイン語で書かれた優れた未発表作品を表彰します。優勝者には100万ユーロ、準優勝者には20万ユーロが贈られる、世界で最も高額な賞金の文学賞です。

「National Literature Prize for Narrative(全国小説文学賞)」は、スペインの作家がスペインのいずれかの言語で書いた小説に対して文化省が授与する賞です。賞金は2万ユーロです。1977年から毎年授与されています。

1981年に創設された「Princess of Asturias Award for Literature(アストゥリアス王女賞文学部門)」は、創作活動や研究活動が文化環境に大きく貢献した個人やグループや機関を表彰します。Princess of Asturias Foundation(アストゥリアス王女財団)の目的は、すべての科学的、文化的、人文的価値の高揚と振興に寄与することです。

翻訳賞

1989年に初めて授与された「National Award for the Work of a Translator(全国翻訳者業績賞)」の目的は、いずれかのスペイン公用語への文学作品翻訳に特別な注意を注いだ、スペインの文芸翻訳者の全作品を表彰することです。教育文化省が授与しています。

「National Prize for the Best Translation(全国最優秀翻訳賞)」は、スペイン文化省が1984年から授与しています。「全国最優秀翻訳賞」の目的は、前年に初めて出版された、スペイン語またはスペイン国内のいずれかの言語への優れた文学作品翻訳を表彰することです。

文芸レジデンス

Casa Belmonteの執筆レジデンシーは、田園地帯の隠れ家における1か月間のレジデンシーを作家に提供しています。目的は執筆に専念する機会を作家に与えることです。募集の対象は新人作家で、年齢と国籍は問いません。参加するには、作家がストーリーの要約、物語のサンプル、個人データを提出する必要があります。

Valparaiso Foundation(バルパライソ財団)は、世界中の音楽家、作家、画家、彫刻家、視覚芸術家など、あらゆる分野の芸術家に静かで平穏な環境を提供し、彼らが邪魔されることなく日々の雑事から解放されて創作活動に集中できるようにします。8室の個室と図書館を備えた農家には、画家、彫刻家、視覚芸術家のための個別の作業場や、音楽家のためのスタジオやホールがあります。クリエイターは最大4週間滞在できます。

Acción Cultural Española(AC/E、スペイン文化活動公社)のプログラムである「PICE」の目的は、スペインのクリエイター、専門家、芸術家の国際的な存在感を高めることです。レジデンシープログラムでは、参加者が最適な環境で働くための時間、空間、手段を提供します。専門的業務への移行を後押しする制作支援と専門家による援助も盛り込まれています。プログラムの目的は、適切な理論的・実践的な手段を参加者に身につけてもらうとともに、複雑な芸術の世界における人脈を提供することで、最高レベルのプロ意識の獲得を支援することです。

ウロット市のHotel Riu FluviàにあるResidéncia Faberは、2016年秋に立ち上げられ、Francesc Serésによって監督されています。Faber Residenceは、作家、翻訳家、映画製作者、脚本家、評論家、ジャーナリストなど、芸術、科学、人文科学に関連するあらゆる分野を対象としています。滞在期間は約1か月です。レジデンシー参加者は滞在中に学生、専門家、一般市民を対象としたアクティビティに協力します。

「Latitude 43 Residency(緯度43度レジデンシー)」の目的は、ア・コルーニャとその豊かな文化生活を背景に文学創作を刺激・奨励することです。レジデンシーの対象は出版物が少なくとも2点ある作家です。プログラムでは、世界中から集まった作家たちが自身の創作プロジェクトに完全に専念できる最適な環境を提供するとともに、作品の公開プレゼンテーションの場も提供しています。

最近日本で出版された
タイトル

『恥さらし』

パウリーナ・フローレス(著)
松本健二(訳)
白水社(2021)

『パラディーソ』

ホセ・レサマ=リマ(著)
旦敬介(訳)
国書刊行会(2022)

『雌犬』

ピラール・キンタナ(著)
村岡直子(訳)
国書刊行会(2022)