Della Pilotta palace, the Palatine Library, Parma, Italy, interior
「ボローニャチルドレンズブックフェア」は、毎年春、古都ボローニャで開催される、世界で唯一の児童書専門の国際見本市で、児童文学や絵本愛好家、クリエイター、専門家にとって重要なイベントです。毎回新たな才能が発掘され、新しいプロジェクトが生まれるなど、業界内のネットワーク作りと成長を促進するための重要なプラットフォームとなっています。
「ブックプライド」は、2015年に独立系出版社のオブザーバーであるOdei主導のもと設立されました。2023年は1万8,300人の来場者、180を超える出版ブランド、300人のゲストが参加し、約250のプレゼンテーションやイベントが行われました。
ナポリ王宮とヴィットーリオ・エマヌエーレ3世国立図書館で2022年から始まったカンパーニャブックフェアでは、イタリアと世界の作家、ジャーナリスト、アーティストによる講演や朗読や演奏会が行われ、2023年には10月の4日間で3万人を超える来場者が集まりました。
「ピュ・リーブリ・ピュ・リーベリ」は独立系出版社専門のフェアです。12月に開催され、5日間にわたり500以上の出版社による最新刊やカタログの展示や作家による講演会、音楽パフォーマンスや朗読、討論会が催されます。
「トリノ国際ブックフェア」は、毎年5月にイタリアのトリノで開催される文学と出版のイベントです。国際的な文学の祭典であり、世界中から出版社、作家、文学愛好家、専門家が集まることで有名です。
「カンピエッロ賞」は、ヴェネト州の文学協会Instituto di Studi Veneti(ヴェネツィア研究所)によって1957年に創設されました。その後、経済団体のGruppo Italiano Imprese(イタリア・ビジネスグループ)がスポンサーとなり、現在に至ります。
「ストレーガ賞」は、イタリアの作家による散文小説に毎年贈られる、イタリア文学界における最高の賞です。1947年に創設された同賞は、2023年に77回目を迎えました。対象となるのは前年の5月1日から当年の4月30日までに刊行された作品です。
「バンカレッラ賞」は、1953年に創設されたイタリアの有力な文学賞のひとつで、書店主が自身の書店で最も売れた本に基づいて候補を選び、一般読者が投票して受賞者を決定するという点で異彩を放つ賞です。書店経営者と読者との間に信頼と絆を育む同賞は、イタリアの文学賞の中でも唯一無二の存在です。
「ヴィアレッジョ賞」は、イタリア文学に新しい視点をもたらし、伝統や形式から脱却してイタリア文学作品を活性化することを目的に1929年に創設されました。この賞は一貫してその時代の精神や感情を色濃く反映した文学作品を選出し、現在に至るまでイタリアの多様で豊かな文学史において重要な役割を果たしています。
この賞は2008年から連邦文化メディア委員会、イタリア文化省、ゲーテ・インスティトゥートによって授与されています。目的は両国間の文化交流を継続的に促進することであり、これに関連して文芸翻訳の重要性を評価することです。2年ごとにドイツまたはイタリアの翻訳者が表彰され、授賞式もイタリアとドイツで交互に開かれます。賞金は1万ユーロです。
「Premio per la traduzione del MAECI」は、イタリア外務・国際協力省が授与する賞です。対象となるのはイタリア語から外国語への翻訳作品で、電子書籍を含む翻訳出版物に加えて短編・長編映画、マスメディア向けテレビシリーズの字幕や吹き替え翻訳も含まれます。
「日伊ことばの架け橋賞」はイタリア国内に日本の近現代文学を広めることを目的に伊日財団が2022年に創設した文学賞です。審査委員会はイタリアと日本両国の学識者や専門家から構成され、原作の質のみならず、翻訳の出来栄えや価値にも評価がおかれます。2023年は松田青子氏の「おばちゃんたちのいるところ」(ジャンルーカ・コーチ 訳、E/O、2022、イタリア語タイトル “Nel paese delle donne selvagge“)が受賞しました。
ローマ市が提供する翻訳者のためのアーティストレジデンシーです。イタリア語からヨーロッパの言語への翻訳に携わる候補者には旅費と2週間の滞在が割り当てられ、非ヨーロッパ諸国からの翻訳者には旅費と4週間の滞在を賄う奨学金が授与されます。
Ugo da Como Foundation(ウーゴ・ダ・コモ財団)は、ドイツ語、フランス語、英語を母国語とする翻訳者を対象に、1か月間のアーティストレジデンシーを提供しています。期間中は作家、ジャーナリスト、編集者とのセミナーや、財団とストレーガ賞による共同の特別プログラムが予定されています。