文芸レジデンス​

注目すべき文芸レジデンス​

DHKP(クロアチア文芸翻訳者協会)は文学翻訳者の利益の増進を目指す芸術協会です。DHKPのレジデンスは、世界中の翻訳者と作家がザグレブに滞在し、クロアチアの文化環境、同業者、出版社、フェスティバルとつながることができるスペースです。DHKPのレジデンシーは、主にクロアチア語から外国語への翻訳に携わる翻訳者と、作品がクロアチア語に翻訳される作家を対象としています。

リエカ市は「Kamov Residency」プログラムを通じて、現代のヨーロッパと世界のクリエイターが、クロアチア、特にリエカの芸術と文化と社会の状況に対する理解を深められるようにしたいと考えています。同時にリエカの市民は、ヨーロッパと世界の芸術シーンを知ることができます。現在の問題に取り組み、重要な社会・国民生活の一部である芸術と文化を促進する機会が、あらゆる種類の芸術に携わるクリエイターに与えられます。

2007年以来、スプリトのKURS協会は、「Writers in Residence Marko Marulić(ライターズ・イン・レジデンス・マルコ・マルリッチ)」プログラムを主催しており、主に作家に加えて翻訳家や視覚芸術家といった海外のアーティストに、スプリトでの1か月のレジデンシーを提供しています。同時に、レジデンシーのゲストはそれぞれ文学討論の伝統的プログラムで地元の聴衆に紹介されます。国際的な文化の結びつきとして海外の作家に加えて国内の作家も紹介されます。

ヴェスナ・パルンのポエトリー・レジデンシーは、シベニク=クニン郡で最初のレジデンシーです。クロアチアの詩人ヴェスナ・パルンを称えて創設されたこのレジデンスの目的は、あらゆる人の創造的思考過程における重要な要素、詩に対する姿勢を強化することです。毎年ズラリン島で開催されるこのレジデンスは、2週間にわたって誰にも邪魔されない文学創作の空間と時間を提供します。

欧州連合の「Creative Europe Program(クリエイティブ・ヨーロッパ・プログラム)」から資金提供を受ける「Ulysses Shelter」の目的は、ヨーロッパ各地の文学レジデンシーとの交流ネットワークを構築することです。対象は散文と詩に取り組む若い作家と文芸翻訳者です。作家たちはクロアチアのムリェト島に滞在します。レジデンシーの焦点は、新進作家の読者の増加と国境を越えた移動に当てられます。