クラクフ・フェスティバル・オフィスは、ポーランドとヨーロッパで最も重要な文化イベントを主催するポーランドの有力な団体です。7月の数日間にわたるフェスティバルの目玉は、作家を囲んでの詩の鑑賞、デビュー作の紹介、コンサート、詩の朗読と論評です。詩人チェスワフ・ミウォシュに因んで名付けられたこのフェスティバルの目的は、詩の可能性と歴史を探求し、後押しすることです。
「Found in Translation Gdańsk Literary Meetings(ファウンド・イン・トランスレーション・グダニスク文学ミーティング)」は、翻訳の技術に特化したユニークな文学祭です。4月にポーランド内外の著名な作家、翻訳家、文芸評論家が招かれて、文学と翻訳について語ります。このミーティングは文学を別の角度から見る可能性を提示します。ミーティングは2013年から2年ごとに開かれています。
「Conrad Festival(コンラッド・フェスティバル)」は、2009年から毎年6月にクラクフで開催されている文学祭です。主催はTygodnik Powszechny Foundation(ティゴドニク・ポフシェフヌィ財団)とKraków Festival Office(クラクフ・フェスティバル・オフィス)です。フェスティバルには、文学だけでなく映画、演劇、音楽、視覚芸術を生み出す多様な文化と世界観を代表する世界中のアーティストが招かれます。
「Big Book Festival(ビッグ・ブック・フェスティバル)」は、本と芸術の国際的な祭典です。フェスティバルは6月にワルシャワで開催され、海外とポーランド国内からのゲストが参加します。ビッグ・ブック・フェスティバルでは、マルチメディア、舞台演出、都市空間を利用したユニークな革新的イベントの創出に尽力しています。文学作品が舞台化され、上演とショーのために翻案されます。その目的は作者にも読者にも心躍る体験を提供することです。
「Sopot by the Book Festival(ソポト・バイ・ザ・ブック・フェスティバル)」は、ソポト市とソポトの市立図書館が主催しています。毎年8月に主催者が1つの国を選び、その国の文学をフェスティバルのメインテーマに据えます。 フェスティバルでは、朗読、映画上映、ワークショップなど、多様な形で文学を紹介します。著者との集いとは別に、女性の権利、人新世、国民的同一性、人類の精神的状態について討論が行われます。
「Góry Literatury Festival(「文学の山々」フェスティバル)」は、オルガ・トカルチュクが主導して2015年に創設されました。ノヴァ・ルダの近くに住むこの作家は、7月に開催される文学と社会のユニークなイベントを立ち上げました。その主な目的は今も変わらず、住民の文化的・市民的活性化であり、文化教育であり、生態学や平等の権利、アイデンティティや言論の自由、ドイツとチェコとポーランドの文化遺産、国境を越えた協力、文化を通じた地域の持続可能な発展について、分析・議論することです。