ブカレストで開催される国際的な「Bookfest」はルーマニア最大のブックフェアであり、9月に10万人を超える人々が来場します。書籍の発売、子供向けのイベント、現状の課題を専門に扱う討論会や円卓会議、映画上映、その他複数の双方向型イベントが行われます。近年ではイタリアと日本から招いたように、毎回素晴らしいゲストが登場します。
この10月のフェスティバルは、中東欧文学に敬意を表するものです。東西のどちらにも開かれた門であるティミショアラで開かれるこの祭典は、他に類のない多様な文化の融合であり、ルーマニアの寛容と多文化主義の象徴です。東と西の文化的アイデンティティ、過去と現在の政治問題から外国語での執筆経験まで、多岐にわたるテーマが話し合われます。
2013年に始まった「Transylvania Book Festival(トランシルヴァニア・ブックフェスティバル)」は、国際的な友情とパートナーシップの構築を目指して創設されたシンポジウムであり、9月に開催されます。フェスティバルを通じて、ルーマニアの文化の豊かさと多様性、文学、歴史、音楽、食文化などに対する国際的な認識を高めます。トランシルヴァニアの村と山麓を舞台に開かれるこのフェスティバルは、ルーマニアでも異彩を放っています。
2012年に初めて開催された「Festival Ana Blandiana(フェスティバル・アナ・ブランディアナ)」は、ルーマニアの最も重要な現代詩人の一人に因んで名付けられた祭典であり、創作と解釈に焦点を当て、ブライラで開催されています。詩や散文といった伝統的な文学作品部門の他に、文芸評論部門と翻訳部門も用意され、文学研究分野の貢献者である教師も対象となっています。5月の芸術イベントは授賞式で締めくくられます。
7月に開催される「Gellu Naum Poetry Festival(ジェルー・ナウム・ポエトリー・フェスティバル)」は、作家、出版社、ジャーナリストとの集いや討論会を開くことで、学生たちに現代ルーマニア文学を奨励することを目的としています。フェスティバルの主な目的は学校のカリキュラムを広げ、創造性を後押しすることです。コンクールやアンソロジー、創作ワークショップを通じて、学生たちは詩や自身の作品に対する理解を共有したいと思うようになります。
「International Festival of Literature and Translation(国際文学翻訳フェスティバル)」は、ルーマニアの何百人もの文化のプロを結びつけるプロジェクトです。フェスティバルでは多様なイベントを通じて国際性の強化を目指します。2013年から10月にヤシで開催されているこのフェスティバルは、すでに東ヨーロッパで最も重要な文学祭の1つとなっています。