2011年に創設された「Grand Prix SGDL de traduction」は、出版された作品の翻訳者を表彰します。Société des Gens de Lettres(文学者協会)から6,000ユーロの賞金が贈られます。2017年には「Grand Prix pour l’œuvre de traduction」が6,000ユーロの賞金を後継し、言語を問わず優れた翻訳者の作品に贈られるようになりました。その年に出版された翻訳とは必ずしも結びつきません。2019年からはフランス文化省がこの賞に共同で資金提供しており、1万5,000ユーロが授与されています。
1981年に創設された「Prierre- François Caillé Prize for Translation(ピエール・フランソワ・カイエ翻訳賞)」は、出版業界で仕事を始めて間もない翻訳者に授与されます。French Society of Translators(フランス翻訳者協会)がピエール・フランソワ・カイエに敬意を表して創設しました。この賞は意欲的な才能の奨励を目的とし、3,000ユーロが贈られます。候補となるのは、翻訳出版された作品が3作までの翻訳者です。
小西国際交流財団は、1983年11月の設立以来、日本とフランスの文化交流に積極的に取り組んできました。 「日仏翻訳文学賞」は1993年に創設され、フランス語から日本語へ、そして日本語からフランス語へ翻訳・出版された優れた作品を表彰しています。
2017年、SGDL(société des gens de lettres、文学者協会)の「Translation Revelation Prize(翻訳発見賞)」が創設されました。「Prix SGDL Révélation」の8つの賞の一部です。審査員はSGDL委員会のメンバーである作家と翻訳者で構成されます。2,000ユーロが授与され、翻訳される言語を問わず新進気鋭の翻訳者によるフランス語への翻訳が表彰されます。
Inalco(Institut national des langues et civilisations orientales、国立東洋言語文化学院)の「Vo-Vf Translation Prize(Vo-Vf翻訳賞)」は、Inalcoで教えられている103の言語のいずれかからフランス語に翻訳された、フランス国内で出版・流通している作品を表彰します。2019年にVo-Vfフェスティバルと提携して賞を創設したInalcoの目的は、翻訳の専門性に光を当てるとともに、世界の文学の間で交わされる対話において翻訳者と出版社が果たす役割を評価することです。賞金は2,500ユーロです。