注目すべき文芸賞

「Austrian Book Prize(オーストリア書籍賞)」は、連邦芸術・文化・公共サービス・スポーツ省が、Main Association of Austrian Book Trade(オーストリア出版業主協会)およびArbeitskammer Wien(ウィーン労働会議所)と共同で主催しています。コンペティションの目的は、オーストリア文学の質と独立を称えることです。この賞には多様なアワードが用意されています。第一に、オーストリアの作家による最も優れたドイツ語の純文学、随筆、詩的または演劇的作品が選ばれます。最優秀デビュー作や最終候補作のための賞も用意されています。賞金総額は4万5,000ユーロです。

「Grand Austrian State Prize(オーストリア国家大賞)」は、芸術的に特に優れたアーティストの生涯の作品に対してオーストリア共和国から贈られる最高の賞です。21人のメンバーから成るオーストリア芸術評議員会が、毎年原則的なローテーションを固定することなく、建築、視覚芸術、文学、音楽の分野のアーティストを国家大賞に推薦します。1950年から授与されているこの賞の現在の賞金は3万ユーロです。

1970年代半ばに始まったクラーゲンフルトの文学コンクールは、「47年グループ」の議論をモデルにしています。メインの賞はクラーゲンフルトの作家インゲボルク・バッハマンに因んで名付けられました。コンクールの一環として作家が未発表のテキストを審査員と聴衆の前で朗読し、その後審査員が作品を詳細に議論・評価します。2023年のインゲボルク・バッハマン賞では、州都であるクラーゲンフルト・アム・ヴェルターゼーの寄付により、2万5,000ユーロが贈られました。