文学賞

多文化が共存するヨーロッパでは、さまざまなジャンルの現代文学の優れた作品を称える文学賞が豊富にあります。各国の賞の詳細についてはこちらから。

注目すべき文芸賞

「José Saramago Prize(ジョゼ・サラマーゴ賞)」は、ポルトガル語文学の継続性と、文学、特にポルトガル語で書かれた作品における新たな表現手段の発見と振興を目的とした文学賞です。賞は2年ごとに授与され、賞金は2万5,000ユーロです。 ジョゼ・サラマーゴのノーベル賞受賞を記念して1998年に創設されました。通常は審査のために作家が自身の作品を提出し、審査員団が受賞者を選出します。

「Jacinto do Prado Coelho Award」は、ポルトガル語の文学随筆の功績を表彰します。毎年恒例のこの賞は、ポルトガルの著名な文芸評論家・研究者であるJacinto do Prado Coelhoを記念して、1984年に初めて授与されました。通常はポルトガル文学の評論や文学研究に対する顕著な貢献に対して贈られます。主催は大学や文学会などの関連する文学・文化団体です。賞金の額は主催団体と年によって異なる場合があります。適格基準と応募の詳細は通常主催団体を通じて確認できます。

「Literary Award of the PEN Club Portuguese(ポルトガル語ペンクラブ文学賞)」は、図書・公文書・図書館総局(DGLAB)が後援する、詩、随筆、物語、翻訳のための賞です。対象となるのは、ポルトガル語またはミランダ語で作品を執筆したポルトガル人または外国人作家です。外国人の応募者はペンクラブの会員である必要があります。賞は詩、随筆、物語、翻訳の4つの部門に分かれています。

1988年にポルトガルとブラジルの政府によって創設された「Camões Prize(カモンイス賞)」は、ポルトガル語文学の最も重要な賞です。賞金は10万ユーロであり、世界で最も裕福な文学賞の1つでもあります。 ポルトガル文化省は、DGLAB(Directorate-General for Books, Archives and Libraries)、図書・公文書・図書館総局)を通じて(GEPAC Bureau for Cultural Strategy, Planning and Assessment)と協力し、創設以来ポルトガル側における授与の準備に携わってきました。ブラジル側の準備はNational Library Foundation of Brazil(ブラジル国立図書館財団)によって行われています。